『給水塔から見た虹は』を読み進めました。( `ー´)ノ
久しぶりに面白くて一気に読んでしまった( `ー´)ノ

簡単に話すと、日本人で生きずらい中学生の女の子とベトナム人の男の話です。( ;∀;)
主人公は、3人いて
中学生の女の子・桐乃と、
日本生まれでありながら日本社会になかなかなじめないベトナム人の同級生・ヒュウです。
そしてもう一人、桐乃の母・里穂子も重要な主人公です。
里穂子は、幼い頃のベトナム人との思い出をきっかけに、
外国人の支援に強く関わっています。
ただ、その思いが強すぎて、自分の子どもよりも外国人を優先してしまうような場面もあります。

夏休みになり、家庭や学校に居場所を見つけられない桐乃とヒュウは、家を出ます。
そこで二人は、日本でかなりひどい扱いを受けた末に不法滞在となった、元技能実習生の若者たちのグループと出会います。
そして、しばらくその人たちと一緒に生活することになります。
その中で二人は、いろいろな人と出会い、日本で暮らす外国人たちが置かれている現実を知っていきます。( `ー´)ノ
「国籍なんて関係なく、みんな仲良くすればいい」と言うのは簡単ですが、
でも、現実はそんなに単純ではないのだと思いました。

差別を受けたり、貧困に追い込まれたり、社会から孤立した結果として、同じ境遇の人たちだけでコミュニティを作らざるを得ない人もいます。
以前読んだ石井光太さんの『日本の移民社会のダークサイド』でも、外国にルーツを持つ人たちが日本社会から孤立し、その先で犯罪に近いコミュニティへ入っていく姿が描かれていました。

もちろん、外国人だから犯罪に走るという話ではありません。
むしろ、その背景にどんな環境や差別、孤立があったのかを見ることが大切なのだと思います。
この作品を読んでいると、「多文化共生」という言葉だけでは片づけられない難しさを感じます。
それでも結局は、一人ひとりと向き合っていくしかないのだと思わせる作品です。
