『パパガヤの夜』を読みました。
『正直不動産』で有
名な大谷アキラさんの作品ということで読み始めたのですが、
正直不動産とはまったく違う世界観で驚きました。( ゚Д゚)

とにかく暴力満載の、かなりえげつない小説です。
主人公は、ものすごく強い女性
ひょんなことから暴力団の娘のボディーガードをすることになり、
最初は仕事として彼女を守っていたはずが、
少しずつ二人の間に信頼関係が生まれていきます。

やがて暴力団を抜け、
二人で追われる身になっていくのですが、
物語が進むほど、この二人にどんどん親近感が湧いてきました。
決して長い小説ではないのに、「この二人、この先どうなってしまうんだろう」と気になって、どんどん読んでしまいます。

そして、この作品で特に印象に残ったのが戦闘シーンです。
あとがきでも、暴力をかなり詳細に描くことを意識したと書かれていましたが、本当に一つひとつの戦いがこと細かに描写されています。( ゚Д゚)
そのため、かなり痛々しく、容赦のない場面もあります。
でも、そのえげつなさも含めて妙に引き込まれる作品でした。
『正直不動産』のイメージで読むと、あまりの違いにびっくりすると思います。
それでも最後には、激しい暴力そのものよりも、主人公と少女の間に生まれていく関係のほうが心に残りました。