石井光太さんの『鬼畜の家』を読みました( `ー´)ノ
子どもを虐待死させてしまった家族を取材したノンフィクションで、
正直、かなり読む人を選ぶ本だと思います( `ー´)ノ

ニュースで虐待死事件を見ると、
どうしても
「どれほどひどい親だったのか」
「どんな虐待が行われたのか」
という部分に目が向きます( ;∀;)
しかし、この本を読んで強く感じたのは、
現実はそれほど単純ではないということでした( `ー´)ノ
本書に登場する親たちは、
最初から子どもを苦しめたり、
死なせたりしようとしていたわけではありません。
取材の中では、
虐待を受けていた子どもたちも含め、
家族全員が心から楽しそうに笑っている写真も出てきます。
偽物ではない、本当に幸せだった瞬間も確かにあったことが書かれています( `ー´)ノ
それなのに、なぜ悲惨な結末を迎えてしまったのか。
事件をさらに追っていくと、
虐待した親自身もまた、
幼い頃に複雑な家庭環境の中で育っていたことが見えてきます。
自分が育ってきた家庭を「普通」だと思い、
その限られた常識の中で自分の子どもを育てようとする。
そして間違いが少しずつ積み重なり、
やがて取り返しのつかないところまで進んでしまうのです( `ー´)ノ

特に印象に残ったのが、
厚木市の幼児餓死事件でした。
わたくしも小学生時代は厚木で過ごしてたので、、、
しかも、だいたい同時期、、、、
あの町の陰でこんなことがあったのかとびっくりします( `ー´)ノ
内容的にはかなり悲惨で
電気も水道も止まった雨戸も締め切った暗い部屋に
毎日、幼い子どもを残して父は仕事にいきます。
数日開けることもあったようです。
後半は子供が外に出るとあぶないからということで
押し入れにガムテープで目張りしてとじこめてしまいます。
ゴミだらけで、むしもわいていたようです。

なぜそんな生活を続けたのかと尋ねると、
「なんとかなると思った」
と答えます。( `ー´)ノ
理解しがたい言葉ですが、
その父親自身も、
子どもの頃からつらい現実に対して
「なんとかなる」
「嫌なことは忘れる」
という方法で自分を守って生きてきたことが分かります。

父親が返ってくると嬉しそうによってくる4、5歳だったこどもが
ある日かえったら、出てこないからみてみたらなくなっていたという内容です。
その後、7年間家は家賃ははらわれつづけたまま放置されます。
その他、いうことを聞かない子供(おそらくADHD)をウサギゲージに監禁していた事件も出てきます。
家という密室で目が入らないと間違った常識がはびこってしまう可能性が指摘されていました。
大人になると誰も注意してくれなくなるのは危ないことなのかもしれません。
子どもなら間違ったことをすれば周囲の大人が叱ってくれます。
しかし、年齢だけ重ねて「大人」という仮面をかぶれば、
どれほど危うい考え方をしていても誰にも止めてもらえないことがあります。
まして家庭という閉ざされた場所に入ってしまえば、
その異常は外からさらに見えにくくなります。
もちろん、
どんな背景があっても虐待が許されるわけではありません。
ただ、事件が起きてから「鬼畜な親だった」と非難するだけでは、
次の事件は防げないのだと思いました。
『鬼畜の家』というタイトルですが、読み終えて残ったのは、「本当に最初から鬼畜だった人たちなのだろうか」という疑問でした。とても重い内容ですが、考えさせられる一冊でした。(´;ω;`)ウゥゥ