杉村太蔵さんの「骨太投資術」を読んで思ったこと
杉村太蔵さんの「骨太投資術」を読みました。( ˙꒳˙ )
杉村太蔵さんと言えば、
私の世代だと小泉旋風の中で国会議員となり、
さまざまな発言で話題になった人物という印象があります。(*´艸`)

その後はテレビなどで
投資に関する発言を数多くされているのをみかけました。
実際に
本書の中で特に面白かったのは、
杉村さん自身の歩みです。
就職氷河期の時代に
投資会社で最初は掃除などをしてはたらいてた( ˙꒳˙ )
しかし、
その環境の中で本物の投資家や投資のプロフェッショナルたちと接しながら学び続け、
その才能や努力が認められ、徐々に投資家として成長していく過程が描かれています。(  ̄▽ ̄)スゲェェェ

こうしたエピソードを読むと、単なる投資本ではなく、一人の人間の成長物語としても非常に面白く感じました。
本書の中心になっているのは、
毎年6月に政府が発表する「骨太の方針」です。
私は以前、
厚生労働省で働いていた経験がありますが、
この骨太の方針は本当に重要な文書です。
各省庁の政策や予算編成の方向性がここから決まっていきます。
医療や介護の世界でも、この方針が出るたびに内容を確認し、その後の動きを予測していました。

杉村さんの考え方は非常にシンプルです。
「売上や利益だけを見るのではなく、国がどこに向かおうとしているのかを見なさい」
ということです。
そして、その流れの中で恩恵を受ける企業を探す。
実際、
本の中では
PKSHA Technology、日本製鉄、北海道電力、三菱重工、アストロスケールなど、さまざまな企業が紹介されています。
しかし面白かったのは、
「この株が上がる」
という話よりも、
「なぜこの会社が重要なのか」
が丁寧に説明されていることでした。( ˙꒳˙ )
例えば、
AIが社会に浸透する未来。
日本製鉄によるUSスチール買収問題。
ラピダスを中心とした半導体復活シナリオ。
北海道の電力需要増加。
宇宙ゴミ問題への対応。
防衛産業の拡大。
こうした一つひとつのテーマについて、「なぜ国が支援するのか」「なぜ今後重要になるのか」が描かれています。

読んでいると、
日本の未来図を見ている感覚になります。(  ̄▽ ̄)
世の中には「日本はもう終わった」と言う人もいます。
しかし著者はそう考えていません。
日本には約2,200兆円の個人金融資産があり、その多くが預金として眠っています。
もしその一部が投資に向かい、企業の成長に使われれば、日本経済はまだまだ成長できる可能性がある。
また、日本人が株を持つことで経済や政治への関心が高まり、国全体の活力につながるという考え方も非常に興味深く感じました。

私自身、本書を読みながら何度も「なるほど」と思わされました。
日本製鉄を調べれば日米関係が見えてくる。
PKSHAを調べればAIの未来が見えてくる。
北海道電力を調べればラピダスや半導体産業の未来が見えてくる。
アストロスケールを調べれば宇宙開発や宇宙ゴミ問題が見えてくる。
株を調べているというより、世の中のニュースや未来の社会を学んでいる感覚でした。

もちろん未来は誰にもわかりません。
紹介されている企業がすべて成功するとも限りません。
しかし、「なぜその企業が伸びると思うのか」という考え方を学ぶだけでも、この本を読む価値は十分あると思います。
杉村太蔵さん自身が2025年の1年間、出版社に通い詰めて書き上げた傑作だと語っていましたが、実際に読んでみると、その言葉に納得しました。
内容は非常に濃いのですが、不思議なほど読みやすいです。
私は休日の半日で一気に読んでしまいました。
投資に興味がある人はもちろん、日本の未来がどうなるのかを考えてみたい人にもおすすめできる一冊です。
株の本として読むよりも、「日本復活のシナリオ集」として読むと、さらに面白いかもしれません。