院長ブログ

世界最高の人生哲学 老子

今日は守屋洋さんの『世界最高の人生哲学 老子』を読みました。( ;∀;)

孔子や孟子の本は

これまでにも読んできましたが、

老子をしっかり読むのは今回が初めてでした。( ;∀;)

老子の教えは、

「争わない」

「足るを知る」

「無理をしない」です。

もっと成功しよう、

もっと稼ごう、

もっと知識を増やそうという考え方が

今は主流とおもいますが

老子は、

そのような競争の世界から少し距離を置くことを勧めています。

例えば

「知足者富」

(足るを知る者は富む)

という言葉です。

老子は、

お金や地位をたくさん持っている人が豊かなのではなく、

自分がすでに持っているものに満足できる人こそ

本当に豊かな人だと説いています。

また、

「夫唯不争、故天下莫能与之争」

(争わないからこそ、誰もその人と争うことができない)

という「不争の徳」の考え方も非常に印象的でした。

現代社会では、

勝つことや評価されることが重視されがちです。

しかし老子は、勝とうとするから争いが生まれ、

争いが生まれるから苦しみも生まれると考えます。あえて争わないことで、

結果として自分を守ることができるという考え方です。

ちなみに知識もよくないと言ってます。( ;∀;)

知識があるから、悩んだり、悪いことを考えるかららしい( `ー´)ノ

たしかに。

さらに私が面白いと感じたのは、

「曲則全」

(曲なれば則ち全し)

という言葉です。

これは「曲がるからこそ折れずに済む」という意味です。

硬い木は強そうに見えても折れやすく、

風にしなる竹は折れずに生き残ります。

人間も同じで、

自分の正しさばかりを主張し、

何事にも真正面からぶつかっていて、たたかれます(出る杭はうたれる)

譲る。引く。遠回りする。

その柔軟さこそが長く生きるための知恵なのだと老子は説いています。

一見すると謙虚さを説いているようで、

その奥には非常にしたたかで

現実的な処世術が隠されていることでした。('ω')ノ

「和光同塵」

(自分の光を和らげ、世の中に溶け込む)

という考え方があります。

一見すると老子は謙虚さを説く思想家のように見えます。しかし実際に読んでみると、その本質は単なる謙虚さではなく、「どうすれば余計な攻撃を受けずに長く生き残れるか」という極めて実践的な生存戦略にあるように感じました。

自分の能力を隠す。ときには弱く見せる。無駄な争いを避ける。正しいことを知っていても、それを振りかざさない。能力があっても全部は見せない。

世の中では、まっすぐで優秀な人ほど妬まれたり、攻撃されたりすることがあります。だからこそ老子は、自分を守りながら長く生きるための知恵を説いているように思えました。

この点は孔子の『論語』とはかなり印象が違います。

『論語』が理想的な人物像や人としてのあるべき姿を説く本だとすれば、『老子』は現実社会を上手に生き抜くための実践的な処世術の本のように感じました。

派手な成功法則が書かれている本ではありません。

しかし、長く穏やかに、そして賢く生きるための知恵が詰まった一冊でした。

孔子が「どう生きるべきか」を説いた人だとすれば、老子は「どう生き残るか」を説いた人なのかもしれません。

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