辻村深月さんの小説『朝が来る』を読みました。(´ω`)

特別養子縁組を題材にしたフィクションなのですが、あまりにもリアルで、まるでノンフィクションを読んでいるようでした。(ΦωΦ)
読んでいてはじめてしったのは、養子縁組には普通の養子縁組と特別養子縁組があるみたい。

特別養子縁組は生まれてすぐひきとられるパターンで家庭裁判所の審判を経て成立すると実の親との法的な親子関係が完全に消滅し、
生まれてすぐに養親の戸籍に入るということ。
つまり、最初から「その家の子ども」として人生が始まるみたい。( ̄▽ ̄)
あと、びっくりしたのが
よくあるドラマのように大人になってから「あなたは養子よ」と打ち明けるのではなく、
特別養子縁組では小さいうちから子どもに伝えるのが基本だそうで、
最初は少し冷たく感じましたが、
子どもたちは「お母さんが2人いる」と自然に受け止めていて、そのしなやかさに胸を打たれました。
この物語では、生みの親の不運や育ての母親の優しさ、人としての強さがとても丁寧に描かれており、
まるで取材して書いたようなリアリティがあります。
小説家って、人の人生を透かして描く才能の塊なんだなと改めて感じました。
映画もあるみたい

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